始まりました、大学生活。私の場合は夏学期の4クラスだけから始まりました。アメリカの大学と言うのは、転校や編入が結構簡単に出来るシステムになっております。私の通ったPoint
Park CollegeはAIPと提携しており、場所も近くのダウンタウン内。提携校なのでAIPで取得した単位を全て認めてもらえると言うラッキーなシステム。お陰で「上手く調整すれば1年半で卒業も可能」といった状況でした。
里帰りの1ヶ月後、バイトをしながらなので夜の集中コースを取る事に。夏のクラスと言うのは普通の秋や春の学期とは違い、かなり内容的にも時間的にも凝縮されたものが多いのです。私の場合は週に2日間、夕方4時半から7時半、7時半から10時半のクラスを取っていました。これはラクそうで結構大変。 AIPの単位を全て受け入れる代わりに、私の専攻名は既にApplied Artsと決定され、必須科目がぎっしりありました。コンピューターはともかく、英語のクラス等は苦痛に近いもので、更に美術史などは卒業するのに6個も取らなければいけないと言う、かなり厳しい状況。その他普通の歴史の授業などなど、数え上げればキリがありませんが、それらは全てが毎学期あると言うクラスではなく、学期毎に有ったり無かったりするのです。従って、早く授業を取ってしまって、卒業を早めたい人にとっての唯一の手段は、その学期に有る必須科目を全て取る事(笑)。 秋学期と春学期は、授業料が一律で4〜6クラス取る事が出来ます。4クラスしか取らなければ勿論課題やテスト面では楽ですが、卒業が遅れます。6クラス取ると、勉強はかなりハードになりますが、卒業も早くなり、しかも一律授業料で最大限にクラスを取れるのでお金も得と言う事になります。 AIPの単位を差し引いて、残った私の取るべき単位は64。クラスによってもらえる単位数が違うのですが(大抵3〜4単位)、上手くすれば1年半で卒業出来る計算です。この夏の4クラスの後、秋学期に6クラス、春学期に6クラス、次の秋学期に7クラスと、かなりハードなスケジュールをこなしておりました。 この空白の夏学期。何故空白なのかと言いますと...夏の学期はクラス毎に学費を支払わなければならないので、秋にクラスを取れば卒業出来るのであれば、夏に取るのは無駄になるからです。と言う訳で、この夏はクラスも取らず、バイトも夏は日本人が里帰りして客が減る為に大して入っておらず、4月の終わりから8月の終わりまでの丸っと4ヶ月、殆ど旅行やレジャーに費やしていた私です。この旅行についてはまた後程書かせて頂きますが、旅行以外に私がしていた事と言えば...スポーツですね。前にも書いた様に、スポーツは殆どタダで出来るピッツバーグ。ある日等は、朝からテニス、昼からはゴルフの打ちっぱなし、そして夕方にはワン・オン・ワンのバスケと、素晴らしくタフで健康的な一日を過ごした事も有ります。 順調にクラスをこなしつつ、奨学金等も頂き(これはエピソード付:外国人留学生に出る奨学金と言うのはかなり少なく、私のもらったのは学校の出している「金銭的に困難で、成績のある程度良い人」に出るもの。成績は学校の方で把握しているので、提出書類は「奨学金が必要な理由」を書いた手紙のみです。私のアベレッジな成績でもらえると言う事は、ハッキリ言って泣き落としでもらったような奨学金でしたね。)そのままスムーズに12月卒業かと思われたその矢先...再び問題が浮かび上がります。それはビザの問題。 卒業予定の年の夏には以前登場したボーイフレンドのAの母Dの経営する写真スタジオで雇ってもらえる事を確認したワタシだったのですが、肝心のビザが中々取れない。何と言っても一生に一度しかもらえないプラクティカル・トレーニング・ビザを以前に使ってしまっていますから、残された道は後一つ。H−1Bと言う専門職の就労ビザを取る事だけです。Dの方で弁護士などに相談して話を進めてはいたのですが、何とも「12月迄にはビザ取得は不可能」と言う状態に陥り、次年度も1つだけクラスを取って卒業を延ばすと言う方法に踏み切らざるを得なくなってしまったのです。 そんな訳で卒業は4月末へ伸び、しかし仕事は決まっているので引越しはしなければならないと言う、八方ふさがりになりましたが、何とかなるものです。 やむをえず取ったクラスはデッサンのクラス。ハッキリ言って必要のあるクラスでは有りませんが、週に1度車で2時間かけて通う分には楽しかったかしら。友人宅で話し込んだり旅行に行ったりで、結構休みましたけど(笑)。 夏の旅行や卒業式、そして卒業直前の旅行などについてはまた後程書きたいと思います。とりあえずそんなこんなでワタシの大学生活は無事に終わって行くのでした... |