始まりました、アメリカ旅行第2弾。今回は首都ワシントンD.C.とフロリダの最南端キーウェストです。私はD.C.は報道写真のクラスの提出課題の撮影の為に、前年のゲイ&レズビアンのデモ・パレードの時に訪れていますが、その時の印象はD.C.そのものよりも、ゲイの男の人達の美しさとレズビアンの女の人達の迫力に圧倒されて写真を取りまくっていたので、あまり覚えておらず、母も「首都も一度は見ておこう」と言う事で決まった場所です。
D.Cと言うのはアメリカの50州からは疎外された特別地区で、メリーランド州とバージニア州にまたがり首都機能を果たしている正方形の地域です。正式名称は ワシントン・ディストリクト・コロンビア。 フロリダは勿論飛行機で行ったのですが、D.C.は車で5〜6時間なので、私のターセル君が登場します。以前も登場しましたが、ターセル君は'83式の当時既に11年落ちのご老体。でも普段も頑張ってるので「大丈夫でしょう」と言う事で荷物をイッパイ詰め込んだ私達はペンシルベニア・ターンパイクを走りきり、普通のインターステート(主要高速道路)を南下したのです。メリーランド州に入って暫く走るとターセル君の調子が悪くなって来ました。坂道を登らない。「重たいからかなぁ」等と言いながら走っていたのですが、やはり進まず制限速度65マイルのハイウェイで35マイルしか出ないありさま。ここで『バカ』登場です。大体、大都市の近辺のハイウェイは、普通の2車線から3〜6車線へと広がるのですが、ここは6車線ハイウェイ。しかし、この『バカ』共は周りに5車線空いているにもかかわらず、私達の後でクラクションを鳴らすのです。思わず中指立てちゃいましたよ.... 結局ターセル君は途中で息絶えてしまい、私達は仕方なく途中で寄ったガソリンスタンドに彼を運んでもらいます。レッカー車に同乗。私の様な貧乏車に乗ってる人は、必ず一度は体験する事です。 そんな時に役立つのがAAA(トリプルA)のメンバーシップ。これは日本のJAFの様な物で、使い道色々の便利な機関です。大抵の街に1つはオフィスを持ち、そこへ行って会員証を見せれば地図やガイドブックが無料でもらえます。地図には工事中箇所等もちゃんとハイライトしておいてくれる親切さ。会員なら国際免許の発行やトラベラーズチェックの手数料も無料だし、事故や故障の時のレッカー代やガス欠の時のガソリンも無料になるのです。そんな訳でどんなに貧乏でもAAAの会員権だけはちゃんと持っていた私。キーロック等でも来てくれるし、とにかくお財布には必ず会員証を携帯し、アメリカで車に乗っていた5年間で、最低20回程はお世話になったものです(笑)。(勿論地図をもらいに行ったり等の事故以外は含みませんよ。レッカー車は5回以上乗ってますから。) スタンドで見てもらった結果、原因はクラッチだそうで、さすがに11年間もオリジナルのクラッチで走ってたんだから、誉めてあげなきゃね。でも、そんなターセル君に感心している時間はあまりないのです。仕方なく彼を一人修理の為にそのガソリンスタンドに残し、我々はレンタカーを借りて再びD.Cへ出発したのでした。この時お世話になったスタンドのお兄さん。ナンパもされちゃったけど、レンタカー屋さんに連れていってもらったり、色々助けてくれたので思わず記念撮影しちゃいました。彼は今も私のアルバムで笑ってます。 気を取り直してD.C.へ。ここは車で移動するのが結構分かり難い街で、一方通行がとにかく多い。我々は車を止めてホワイトハウス、国会議事堂、ワシントン・モニュメント、リンカーン記念堂などなど、ガイドブックに載っている名所巡りをし、その後スミソニアン美術館で長時間素晴らしい芸術を堪能したのでした。 この日泊ったホテルがこれまたスゴイ。確か『地球の歩き方』を見て予約した所なのですが、とにかく貧乏旅行の多い私達、普通でもホテルの高いD.C.の中でも結構ケチクサイ所に泊ったんですね。立地条件はまずまず。雰囲気も私の好きな『古臭ぁ〜い』感じでOK。でもこのホテル、雨漏りしました。『雨漏り』と言うより、水漏れですね。だって、雨が降ってた覚えありませんもん。とにかく、夜中に目を覚ました私は「何で起きたのかな?」と考えます。で、寝ぼけた頭を良く働かせてみた所、ベッドの足元が濡れてるのです。まさか動物がやって来ておしっこをして行く訳でもあるまいし、誰かが足元だけに水をぶっ掛けて行く訳も無いでしょう。結論は『天井から水がポタポタ落ちてる。』帰り際にホテルのフロントに教えておいてはあげたけど、果たして直ったんだろうか、あの水漏れ。私の予想としてはそのまんま!! このホテル、駐車場が無かったので、駐禁取られました。ちっくしょぉ〜!! とりあえず何とかD.C.を堪能し、メリーランドに戻ってすっかり元気になったターセル君を引き取った私達は、次なるフロリダ旅行に向けて一路、ピッツバーグまでの5時間を走りきったのでした。 |