パート2と言っても、ただ単に前回で書き切れなかっただけの事。
安い遊びはまだまだあります。 その一つはスポーツ観戦。ピッツバーグ市にはメジャーリーグ野球の『パイレーツ』、NHLホッケーの『ペンギンズ』、そしてNFLアメリカン・フットボールの『スティーラーズ』が所在し、結構スポーツ事情に長けている街でありました。その他、多数点在する大学群の中でもオークランド地区に所在するピッツバーグ大学のフットボールやバスケットボールのチームはかなり強いのでも有名でした。 『ペンギンズ』はダウンタウンの北の外れにあるシビック・アリーナを本拠地とし、『パイレーツ』と『スティーラーズ』はアレゲニー河とモノンガヘラ河が合流しオハイオ河になる地点にあるスリー・リバース・スタジアムを本拠地として夏期と冬期で交代で使用していました。『ペンギンズ』と『スティーラーズ』はスタンリー杯やスーパーボウルへ行くようなツワモノなのですが、パイレーツは結構いつも弱いんですねぇ。しかし野球観戦は安いっ!! と言う訳で、Part2は野球観戦から始めましょう。 『パイレーツ』の試合は、内野席やネット裏、更にボックスとなるとチョットお値段が張りますが(と言っても、高くて$40位)、外野席は何と$5で見る事が出来るのです!! しかも5回裏ともなるとゲートを開けてしまって、誰でも出入り自由と言う事になります。余り試合経過を気にしない人だったら、ただで観戦する事も可能と言う訳です。チケット5ドルにホットドッグとコーラで長時間デートが出来ればこんな安いものはありません。しかも、今でこそ余りの収入の少なさに止めてしまいましたが(ここが弱小チームの痛い所です)、私がピッツバーグに引っ越してまだ暫くは、『パイレーツ』は「バック・ナイト」なるイベントを行っていました。「バック」には「牡鹿」と「1ドル」と言う2つの意味があり、『パイレーツ』のニックネームは『バックス』です。そんな訳で、月に1度、ただでさえ安い外野席を1ドルで観戦可能にし、さらにホットドッグやスナック、ソフトドリンクなども1ドルで販売していたのです。「少しでも多くの人に野球に親しんでもらいたい」と言う考えなのでしょう。悲しい事にこのイベントは今はありませんが、有名なゲストが来るイベントや、試合終了後に花火を打ち上げる「ファイヤーワークス・ナイト」などのイベントは今も健在です。 ここで少し高めの遊びを紹介します。これは私達は学校のフィールドトリップで良く行ったのですが、楽しい事この上ない。それはラフティングです。年間を通して学期のあるAIPの狙い目と言う所でしょうか。構内の学部長オフィス(と言うと堅苦しいイメージですが、ここはハッキリ言って生徒と先生の交流の場+喫煙室と化しておりました)で有志を募り、総勢30名ほどで連れ立って出掛けます。ラフティングをする場所はピッツバーグのダウンタウンから車で1時間と少しの所にあるオハイオパイオ州立公園の中にあります。ここでヤカゲニー河の急流を6人前後が1つのラフトに乗って下るのです。このツアーは大体40ドル程で、昼食付の4〜5時間楽しめるツアーです。集合場所から払い下げのスクールバスに乗って上流へ移動し、皆でラフトを頭上に担いで河へ下ります。そして途中小休憩や昼食などをとりながら、岩にブチ当たっては河に落ち、友達に引き摺り降ろされを繰り返しながらゴールへ辿り着くのです。水嵩が少ないとオールを使って進むなど、時間はかかりますが、雨の後などで水嵩が増えていると、急流も多くなり、それだけ興奮度も高いエキサイティングな遊びです。ラフティングの後はハーレー・ディヴィッドソン通の先生が長年通っている行き付けのバーに皆で集まり飲み明かした後、又ピッツバーグまで帰るのです。なんとも気楽な学校イベントではありませんが。 バーと言えば、アメリカのバーはとにかく安いのです。ま、場所によってはチャージを取られたり、ドリンクの値段が「何で?」と聞きたくなるくらい高い所もありますが... 大抵の場所はチャージは取らず、しかもお値段もリーズナブルです。ピッツバーグはある程度の規模の街なので、私の以前住んでいた(Vol.14を見てね)サウスサイドにはジャズ・バーやブルース・バー等も沢山あり、それらの音楽が聞ける場所も、余程有名な人が来ていない限り、チャージはあっても5ドル程です。地元のミュージシャンで構成されているとは言え、一流のジャズやフュージョン、ラテンにブルースが目の前で、手を伸ばせはミュージシャンに触る事も出来そうな距離で聞けるのに5ドルは大変安いエンターテイメントだと、私は思うのですが、皆さんはどうでしょうか? こういった小規模なステージで演奏するミュージシャン達は客との掛け合いも楽しんでいるので、リクエストなどに応えてくれる事もしばしばあります。 博物館等の学割の話は前回しましたが、ピッツバーグは博物館などがとても充実している街です。古くからの財閥が寄付をして作られたものが多く、カーネギーやフリック等はその良い例です。 カーネギー自然博物館、カーネギー美術館は内容も充実しており、しかも繋がった建物内にあるので、丸1日そこで過ごす事も出来ます。 フリック美術館も素晴らしいものですし、1994年にオープンした個人の作品だけを集めた物では全米No.1の規模を誇るアンディー・ウォーホール美術館も結構なものです。さらにバスか車でしか行けませんが、ピッツバーグ動物園もテーマ毎にセクションを分けるなど趣向を凝らしてあるし、スタジアムの横のサイエンス・センターは昔の潜水艦に入れるアトラクションやオムニマックス・シアターなどもあり、楽しいスポットです。そして、これらの殆どは学割無しでも5ドル前後で入場出来、フリック美術館は何とタダです。更に公共の図書館(これもカーネギー財閥関連)で映画のビデオやCDを無料で借りて来て家で楽しむと言う方法もあります。 皆さんはどんな『貧乏遊び』がしたいですか?? |