アメリカの高校は、6月の頭頃から夏休みに入る事が多いので、新学期は8月の末になります。
アメリカの公立学校は、幼稚園から高校生までスクールバスがあります。学校へ歩いて通える人や、16歳になり車の免許を取って自分の車で通える人以外は皆スクールバスに乗ります。同じ路線で学校へ集まる時間が似通っている人は全て同じバスに乗るので、中学生も高校生も小学生も同じバスに仲良く(とは限らない)乗っていきます。学校は8:03AMに開始なのですが、私のバスは何とうちの前に6:55AMに来ていました。今思えば「何で??」おかげで毎朝、超早起きです。夏の間はまだ薄明るいのですが、冬になると真っ暗の凍り付く中バスを待つこの悲しさ。 バスが余りにも早く着くので、1時間以上の空き時間をもてあます為に発見したのはカフェテリア。朝食も食べれるんですねぇ。殆ど毎日行ってました。おかげでカフェテリアのオバサンにも顔とメニューを覚えられる始末。 アメリカの学校は、日本のように「始業式」と言うものがありません。いつものように始まって行くらしい。でも、その「いつものように」が分からない私。おどおどしているのですが、クラスに一人は居る世話好きな人間が色々説明してくれたものでした。大体、説明してもらっても半分は分からないのだけど、頑張って聞くしかありません。全ての授業で前の方に座らされ、先生も早口で「わかんな〜い....」という状態です。 1日は44分の授業が9時間で構成されています。授業と授業の間は3分間!! 授業が終わった後の廊下は通勤列車並みの混雑です。慣れればそう大変でも無くなるのですが、最初の内は移動するのに精一杯でトイレも行けないありさまです。そういう時は授業中でも先生にホールパスと言うものをもらいます。この高校は、基本的には先生の許可が無い限り授業の時間内に廊下に出ていてはいけないからで、そのための許可がホールパスと言うものです。 授業内容は、日本の高校のようにクラス毎に皆が同じな訳ではなく、生徒一人一人が自分のスケジュールを組んでいます。大学の様ですね。で、そのスケジュールの中にランチとスタディーホール(自習)の時間も組み込まなければなりません。クラスは自分の学習能力や必修クラス等に応じて組み替えも可能です。ランチは5時間目から7時間目のどれかに自分で設定し、スタディーホールもそれ以外のクラスの無い時間に設定します。 授業の種類も日本のように画一されたものではなく、「生徒の可能性を伸ばそう」という考えの物も結構ありました。その中で目立つのが芸術系とAPコースです。芸術系では、写真、オーケストラ、コーラス等、課外活動にも通じる様な授業内容が当てられ、APコースとは大学の単位ももらえる授業を高校で受ける事を可能にした英才教育系のコースです。この写真のクラスが私の人生に大変大きな影響を与えたのですが、その件についてはまた別の回でお話しましょう。 ランチの時間と言うのも、第1日めにはとても不安なものでした。私はラッキーな事にまた世話好きな女の子に発見され、それから1年間彼女とその友人達とランチを食べたのです。このランチ仲間はやがて遊び仲間にもなり、果ては大学進学後や今となっても続く友情として発展していったのでした。 カフェテリアでは普通のメニューの他にサラダバーやアイスクリーム等を売る売店もあります。コーラ等の飲み物やお菓子の自動販売機もあって、授業中でも飲食可能です。カフェテリア内にはジュークボックスもあり、皆が思い思いの曲をリクエストしたりも出来ました。ここで時々起こるのが喧嘩。男同士、女同士、カップルなど等、喧嘩は絶えませんでしたねぇ。一度など、トッテモ仲の良い事で有名だったカップルの女の子が、何が原因なのか男の子にビンタを食らわせていました。カフェテリアのど真ん中で...周りの野次馬は大喜びです。 アメリカの高校へ通い出した私の「カルチャーショック」の目立った物をリストにしてみると: *カップルが多い。手をつなぐどころか、抱き合ったりキスしたりしてるのが廊下にウヨウヨ居る。 *妊娠してお腹の大きな子が歩いてる。日本なら即退学でしょう? *授業中に教室の一番前の皆が見ている場所で平気で鼻をかむ人が多い。ハズカシクないのか? ....など等です。 私は「交換留学生」と言う事で色々はイベントにも引っ張り回されたのですが、次回はアメリカの高校のイベントについて書く事にします。 |