PETS
トラベル・スキーム 実施開始!
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このシステムについての情報収集はかなり前から始めていたのですが、実際には POOH の渡航に合わせてワタシとTJ の渡航時期を決めたと言っても過言では有りません。 |
PETS
トラベル・スキーム : POOH の場合
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1. | 必要な情報と 書類の収集 |
まずはネットで検索。 数々の個人サイト及び、英国大使館、DEFRAのサイトにて必要情報を集めてプリントアウト。 |
2. | 輸送会社の決定 | ワタシ達は
名古屋 に住んでいたので、何のためらいも無く 日本通運
に決めました。 と言うのも、集めた情報によると 名古屋から直行で ヒースローへ 行く路線はJALしか無く、JALを使うと必然的に日通を使うことになるからです。 まず 日通のホームページより 「○月△日頃にネコをイギリスに輸出したいのですが。。。」 と言うメールを送付。 数日後、名古屋の輸出担当者の方より電話で連絡を戴きました。 ここで 「悪い知らせ」。 JALの名古屋→ヒースロー便はどうも無くなってしまったらしいのです。 結局、どちらにしても名古屋から東京まで国内便に一度乗り、さらに東京からヒースローへの旅と言う事になります。 日通に連絡をした時点では、まだ POOH の出発までには8ヶ月以上も有ったので、担当者の方には 「もう少し日が近づいたらもう一度連絡を下さい」 と言われましたが、輸送にかかる大体の見積もりはしてもらいました。 |
3. | 獣医師の決定 | POOH
が以前かかっていた獣医さんは、ワタシ が母と住んでいた場所からは比較的近いのですが、ワタシ と TJ のアパートからは名古屋を横断しなくてはならない場所に有ったので、新しい獣医さんを探す事に。
電話帳や インターネット で 「マイクロチップを入れてくれる獣医さん」 を検索し、ウチから10分の所にある 松波動物病院に辿り着きました。 この動物病院ではウェブサイトも持っているので、まずメールにてマイクロチップ挿入とPETS経験の有無を尋ねました。 早速 院長さんより メール の返信を頂き、 マイクロチップの挿入は行っていると言うことなので、とりあえず診察してもらう事に。 |
4. | 2002年 10月 13日 初診 |
マイクロチップは日本と英国の検疫両方で読み取りが可能でないと意味が無いので、大使館等からの情報を持参して獣医さんに見せる事に。 この情報を元に、 POOH 担当 になった副医院長さんが この動物病院で使用しているマイクロチップ の会社に問い合わせをしてくださる事に。。。と言う事で、この日は登録と顔合わせのみで終了。 数日後、副医院長さんより電話が有り、マイクロチップ に OKが出たので、翌週また来院する事に。 |
5. | 2002年 10月 19日 マイクロチップの挿入と 狂犬病ワクチン接種 |
だぁぁ。
POOH は獣医さんが大嫌い。 普段は押入れに仕舞ってあったケージを出してきただけで、既に机の下に隠れている。 TJ と2人でアパート中を追い掛け回し、ケージを縦にして無理矢理入ってもらう (汗)。 マイクロチップは「ライフチップ」という製品です(アメリカのデストロン・フェアリング社製)。 鉛筆の芯位の太さで、長さは2.5センチ位。 挿入前に、念の為リーダーで読み取り可能な事を確認した後、POOH の背中の肩甲骨の間辺りに注射器の様な器具でパシンっと挿入。 その後、また確認の為にリーダーで読み取る。 その後、狂犬病の注射を打ってもらいました。 日本では、普通ネコには狂犬病ワクチンの接種はしないので、ワクチンの量に不安もありましたが、POOH はマルチーズなどの小型犬に比べれば体重も重いので とりあえず不安は解消。 POOH は獣医さんが嫌いなのにも関わらず、マイクロチップの挿入も狂犬病の注射も、両方 声も出さずに我慢してました。エライ、エライ。 狂犬病ワクチン接種の後は、血液検査までに1ヶ月待たないといけないので、この日は翌月の来院予約を入れて帰宅。 デジタル・キャットの出来上がりです。 ちなみに、この動物病院では 既に PETS で数匹の犬・猫をイギリスへ送り出しているそうで、その点も安心でした。 *** 本日頂いたもの *** 狂犬病予防注射済証 と ライフチップ・データシートの写し |
6. | 2002年 11月 24日 血液検査用の採血 BioBest 送付用紙記入 血清の輸送 |
またまた やって来ました、恐怖の獣医さん訪問です。
前回と同じく POOH を捕まえて 松波動物病院
へ。 今回も同じ副医院長さんが担当して下さいました。 |
7.
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2003年 12月 9日 血液検査結果通知 |
「まだか、まだか」
と待っていた 血液検査 の 結果通知 がやっと届きました。 どうも前日には届いていたらしいのですが、ちゃんと Registererd Mail で発送されて来たので、受取人不在では配達されずに1日延びてしまったのです。 「結果通知」と言っても、こちらから送付した送付用紙の一番下の欄に抗体の数値と検査担当者の名前がタイプされており、署名されたモノを送り返して来ただけですが。。。 とりあえず POOH 合格! メデタシ、メデタシです。 |
8. | 2002年 12月 13日 動物検疫所との連絡 |
メデタク血液検査には合格したので、今度は動物検疫所との連絡を開始しました。 |
9. | ケージの購入 | POOH
がアメリカから日本に来る時に入って来たケージは、飛行機の座席の下に納まるコンパクト・サイズのものです。 (アメリカから日本へはカーゴでは無く、乗客と一緒に旅する事が出来ました。 国内線・国際線共にユナイテッド航空)
このサイズでは PETS の基準では小さすぎるので、どこかのウェブサイトで見た バリケン を購入する事に。 バリケン とは Vari Kennel の略です。 運良く、良く行くペット用品店にてセールになっていたので、Sサイズのモノを購入しました。 |
10. | 2003年 1月 輸送会社の予約 |
血液検査に合格し、大体の輸出可能期日がハッキリしたので
(採血の日から6ヶ月後)、再度 日本通運
に連絡を取りました。 今回既に担当者が分かっていたので、電話での連絡です。 イギリス側での手続きが、平日(月〜金)でないとやってもらえません。 採血日(11月24日)から6ヵ月後は金曜日で、その便で出発すると到着は土曜日になってしまうので、その後一番最初の月曜日(5月26日)に予約を入れました。 この段階ではJALの名古屋→ヒースローの直行便は再開されておらず、 5月の段階でも この輸送経路が再開されるかどうかは全く不明。 このせいで、検疫とフライトを同じ日に済ませるのが不可能になりました。 検疫は5月26日の午後に済ませた後 POOH は一晩ケージの中で過して 翌朝9時に名古屋を出発し、正午に成田を出発すると言う旅程になりました。 カワイソウ な POOH です。 *** 輸送代理人 *** この時点で、我々はアメリカ経由でイギリスへ行くチケットを購入していました。 チケット価格の関係で、我々の出発日は4月24日に決定。 POOH が6ヶ月の待機期間を終了する1ヶ月前です。 結果、飼主とペットが同じ便の飛行機で英国入りするのは不可能と言う事です。 この場合、動物検疫所や日本通運に関しては全く問題が無いのですが、航空会社を通じて送付する際に通関で必要な 送り状 (Airway Bill) の名前が変ってきます。 ワタシの場合は、 荷送人=ワタシの母の名前と住所 荷受人=ワタシの名前とイギリスの住所 。。。の様になります。 |
11. | 2003年 1月 13日 英国側 通関業者への連絡 |
PETS の手続きで 日本通運 及
び JAL を利用すると、英国側の通関業者は自動的に JCS Livestock
(James Cargo Services, Ltd.) を利用する事になります。 日通で予約を入れた後、担当の方に「ジェームズ・カーゴにもメールで良いので、便名等を連絡しておいて下さい」と言われたので、メールを送りました。 JCSからはすぐにメールで以下の内容を返信してもらいました。 * 通関には Pets3 Declaration Form と C5 が必要なので 猫と一緒にケージに添付して送付する事。 * 猫の受け取りは、ヒースロー空港 第4ターミナル近くの Animal Reception Center にて、輸送機の着陸後 約4時間後に可能。 |
12. | 2003年 4月24日 Piggy と TJ 日本出発 |
アメリカ 経由で イギリス 入りする為、ワタシ
と TJ は日本を出発。 POOH はこの時点でまだ丁度 1ヶ月 待機期間 が残っているので、ワタシ の弟宅にてお世話になる事に。 荷送人は、名義は ワタシ の母ですが、実際に手続きを行ってくれたのは ワタシ の親友 Nさんでした。 *** ワタシの最終準備 *** 1) 可能な限り書類を揃えて、動物検疫所にファックス 2) 以下のモノをファイルにまとめてケージに装着出来るようにしておく。 * 輸送と通関に必要なだけの現金 *Pets Declaration Form (記入済) *動物病院の診察券とANNEX 2及び狂犬病予防注射済証のオリジナル。 3) ケージに給水器とエサ入れを設置する。 さ、これで1ヶ月のお別れです。 後の手続きは、ワタシ の 弟 及び 親友 Nさんから報告を頂いた内容です。 |
13. | 2003年 5月 26日 マダニおよび条虫に 対する処置をする |
前日まで ワタシ
の 弟宅 に泊まっていた POOH は、朝から Nさん に連れられて再び獣医さんです。 獣医さんでは 予定通り マダニ と 条虫の駆除 (投薬:スポットーン)をしてもらい、その後 2人(?)は 動物検疫所 へ行く為に名古屋空港へ。 |
14. | 2003年 5月 26日 動物検疫所へ |
名古屋空港内 の 動物検疫所 にて、書類をチェックして
PETS証明書 を発行してもらい、ケージ に 封印 がされ、POOH は約48時間ケージの中に拘束。 当初の予定では、この時点で POOH は再び 弟宅 に戻りケージの中で一晩過し、翌朝 再び 名古屋空港へ行くと言う 「二度手間」 になるはずだったのですが、日通の担当さんの計らいで日通の倉庫でお泊り出来る事に。 POOH にとってはどちらも嬉しく無いのでしょうが、二度手間 の省けた サポート陣 は少し ホッ としていた事でしょう。 |
15. | 2003年 5月 26日 輸送手続 |
と言う事で、
この日の午後4時半には日通での輸送手続きと支払も済ませ、Nさんは帰宅。 POOH はこの夜 日通 の 倉庫にて 一晩過し、翌朝 JAL に乗って 成田 へ飛び、正午 には ヒースロー へと旅立ったのでした。 |
16. | 英国入国時の通関![]() |
POOH の乗ったJAL便は、予定通り午後4時半頃ヒースロー空港に着陸。 その後 JCS Livestock の担当者が通関手続きを済ませ、POOH は Animal Reception Center へ輸送されます。 |
17. |
2003年 5月 27日 イギリス時間 ヒースロー 第4 ターミナル Animal Reception Center ![]() ![]() |
Animal Reception Center ですが、物凄く分かりにくいです(汗) |
18. | 2003年 6月 10日 後始末(怒) |
日通の担当者から、メールにて連絡が有りました。 |
PETS
トラベル・スキーム : 諸費用 : POOH の場合
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獣医費 |
* 初診料 = 1,575円 |
合計
|
24,360円 |
動物検疫料 |
* 無料 |
合計
|
0円 |
輸送・通関料 |
* 航空運賃(39,450) |
合計
|
68,570円 |
諸費用 |
* ケージ料金 = 3,000円 |
合計
|
18,000円 |
PETS トラベル・スキーム
総費用 合計 POOH の場合 |
110,930円 |